各宗派についての基礎知識

• 曹洞宗
• 真言宗
• 天台宗
• 臨済宗
• 日蓮宗
• 浄土宗
• 浄土真宗

　　日蓮宗は日蓮によって開かれた仏教宗派です、法華宗ともいいます。日蓮は１２２２年千葉県房総半島の栗津小湊町に生まれ、１２歳の時に地元の清澄寺に入り仏教の思想を学びました。その後、比叡山入り「法華経」の真髄を見極める。３２歳にふるさとへ戻り１２５３年に日蓮宗を開宗しました。
　　日蓮宗は「法華経」を経典としている為、教義自体は天台宗からの影響大きい。当時インドから仏教書籍中国に大量流入したため、膨大な資料の前に、釈尊一体何を教えようとしているのか、いろいろな宗派を乱立して説明もまちまちでした。その中に最澄は釈尊の宗旨を極め、「法華経」は最高経典としました、日蓮もこの影響を受けました。鎌倉仏教の宗祖の中にあって、人々を救うだけではなく、地域・日本の国まで救済するとします、すべてにおいて行動するのは人間であり、この思想のもとは「法華経」であった。
　　日蓮生涯は法難が続いた、１２６１年伊豆流罪され、１２７１年松原に頭に傷を負う、１２７９年に熱原法難。苦難の多い人生を経験された日蓮はこれ全部行者の修行の一部として受け止めた。その後著作に「我　日本の柱とならむ。我　日本の眼目とならむ。我　日本の大船とならむ」などの名言を残した。日蓮の思想を象徴する言葉であった。